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尖圭コンジローマ治療は新時代に突入!
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により生じるイボです。人間の身体にできるイボの原因は殆どHPVです。
HPVは現在100種類以上の遺伝子型に分類されています。
その中で尖圭コンジローマの原因となるHPVは主に6型と11型で、
良性(低リスク)グループのHPVとされています。
それに比して16型・18型のHPVは悪性(高リスク)グループとされ
女性では子宮頸癌、男性では陰茎癌の原因となります。陰茎癌は稀ですが、子宮頸癌は若年者に増加しており世界的社会問題となっております。
その中で最近、尖圭コンジローマの治療薬として、米国3M社で見出されたイミキモド(イミダゾンキノリン誘導体)製剤、一般名:イミキモド(imiquimod)、化学名:4‐amino‐1‐(2‐methylpropyl)-1H‐imidazo[4,5‐C]quinolineが開発されました。
米国では1997年2月にFDAの承認を得て、世界では1998年9月から75カ国以上の国で使用されています。残念ながら、先進国では日本が最後でした。
持田製薬が臨床治験を終え、国内初の尖圭コンジローマ外用療法剤ベセルナクリーム5%を販売いたしました。
2007年12月10日より使用開始され保険適応が承認されています。
【使用方法】
尖圭コンジローマに1日1回、週3回、就寝前に塗布します。
起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水or温水で洗い流します。
塗布後6~10時間を目安に洗い流します。
【適応】
外性器と肛門周囲の尖圭コンジローマに対し、優れた臨床効果を発揮する外用剤です。
この薬は、インターフェロン等のサイトカイン産生促進によるウイルス増殖抑制作用及び細胞性免疫応答の賦活化によるウイルス感染細胞障害作用を示し、患者本来のウイルス感染防御機構を介して尖圭コンジローマを消失させると考えられております。
【副作用】
国内臨床試験で本剤を使用した64例中、53例(82.8%)に認められています。
塗布部位反応の皮膚障害
紅斑(54.7%)、
びらん(34.4%)
表皮剥離(32.8%)
浮腫(17.2%)
および疼痛(28.1%)
ここでベセルナクリームだけでなく尖圭コンジローマの治療方法のついて
勉強いたしましょう。
【尖圭コンジローマの治療方法】
外科療法と薬物療法があります。
1.外科療法
a.外科的切除
b.電気焼灼
c.凍結療法(液体窒素)
d.レーザー蒸散法(CO2LASER)
2.薬物療法
a.20%ポドフィリンアルコール
b.10%ポドフィリン安息香チンキ
c.5‐フルオロウラシル(5‐FU)軟膏
d.ブレオマイシン(BLM)軟膏
e.imiquimod(ベセルナクリーム5%)
f.podofilox(Condylox,0.5%液)
g.cidofovir(Vistide,1%cream)
h.インターフェロン
I.内服:ヨクイニン、シメチジン等
以上のように尖圭コンジローマの治療法は色々ありますがそれぞれ一長一短です。
病変部位、大きさ、数、性状、再発傾向、治療歴などをふまえて、治療法を選択あるいは併用して行うのがよろしいかと思います。
ただ免疫調節剤イミキモドクリームの登場により尖圭コンジローマの治療は新時代に入っております。
尖圭コンジローマはオチンチン(性器)のインベーダー!
『先生!オチンチンにイボができちゃった!痛くもかゆくもないんだけど!』と言って来院してきました。
23歳のサラリーマン男性でした。
診断すると、ペニスの亀頭と包皮に鶏のトサカ状のイボがいくつかできていて、 尖圭(せんけい)コンジローマでした。
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によりできるイボの一種です。
人間の身体にできる“すべてのイボ”の原因はHPVです。
そのHPVは現在100種類近くが確認されています。
その中でも、尖圭コンジローマの原因となるのは主にHPV6型と11型で、 感染すると潜伏期間(数週間から8カ月)を経てイボができてきます。
潜伏期間が長いので、セックスパートナーが多い方は、誰から移されたのか分からないこともあります。
イボは性器およびその周辺にでき、 男性では亀頭、包皮、陰嚢、外尿道口および肛門周辺に好くできます。 女性では腟の入口、小陰唇、子宮腟部、および肛門周囲に好くできます。
イボは先の尖った乳頭状で独特の形をしており、鶏のトサカ状、カリフラワー状などといわれています。
尖圭コンジローマ自体は良性の腫瘍で、まれに自然に治ってしまうこともありますが、多くの場合、増殖していきます。
もしHPV16型、18型に感染すると癌(女性では子宮頸癌・男性では陰茎癌)になる恐れがありますが、 痛くもかゆくもないので、放置されることが多く、 また恥ずかしさから専門医を受診する機会を逃し、かなりイボが増えたり、大きくなってから受診するケースもあります。
ウイルスは賢いので、あまり症状を出さずに、おとなしくしかし、着実に侵略してきます。
気がついたらオチンチンが乗っ取られているかも…!!
尖圭コンジローマはまさにオチンチン(性器)のインベーダーともいえましょう!
ただし、イボができてもコンジローマとは限りません。
真珠様小丘疹(しんじゅようしょうきゅうしん)といって 男性では亀頭の冠状溝・女性では腟前庭から小陰唇にかけて左右対称にできる 乳頭状のイボで生理的変化で生じるものや、 フォアダイス状態(粘膜下の脂腺が透けて黄色に見えるイボ)などのイボもあります。
これらのイボを医師がコンジローマと誤診してしまうケースもあります。
心配な方は産婦人科や、泌尿器科、性感染症科などでチェックされることをお勧めします。
治療法は電気メス、レーザーメス、液体窒素(凍結)、抗癌剤の軟膏など色々ありますが それぞれ一長一短ですので、私たちはこれらの治療法を組み合わせて治療をしています。
少しでも心配な方や、気になる方は早く専門医を受診して安心を手に入れましょう。