<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom">
   <title>川崎市の性感染症専門クリニック 宮本町中央診療所院長による性感染症についての正しい知識や相談にお答えするブログ</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/" />
   <link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.dr-onoe.com/atom.xml" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1</id>
   <updated>2010-07-26T09:05:07Z</updated>
   <subtitle>川崎市の宮本町中央診療所の尾上院長がクリニックに寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。</subtitle>
   <generator uri="http://www.sixapart.com/movabletype/">Movable Type 3.34</generator>

<entry>
   <title>MSMの淋菌性咽頭炎</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/msm.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.153</id>
   
   <published>2010-07-26T08:27:44Z</published>
   <updated>2010-07-26T09:05:07Z</updated>
   
   <summary> うだるような暑い日、26歳のイケメンが私の診療所にやってきました。 早速診察を...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【淋病】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="http://www.dr-onoe.com/images/unagi.jpg" alt="unagi.jpg" width="200" height="161" />
<p>
<br />
うだるような暑い日、26歳のイケメンが私の診療所にやってきました。<br />
<br />
早速診察を始めると、<br />
「先生、今日の朝、尿道から黄色い膿が出てきたんです。おしっこのし始めが痛くて参っちまって・・・」<br />
とのこと。<br />
<br />
「ふむ・・・」<br />
私の経験と勘で、彼を見てピンと来るものがあり、ずばり彼に尋ねてみました。<br />
「そうですか。で、相手の&ldquo;<span style="color: #008080">男性</span>&rdquo;とは何をしたの？」<br />
<br />
彼は「ばれたか・・・」とでもいう風にちょっと苦笑いをしましたが、すぐに<br />
「今回は口だけです。お互いに！アナルはしていません。アナルはこの2ヶ月やってません。本当です」<br />
と、男性との性交渉があったことをすんなり認めました。<br />
<br />
彼の言動を見てＭＳＭでは？と感じた私の勘は見事に当たっていました。<br />
ちなみに「ＭＳＭ」とは「Men who have Sex with Men」（男性とセックスをする男性）の略。<br />
ゲイであれ、バイであれ、とにかく男性とセックスをする男性の総称です。<br />
<br />
さて、私がさっそく彼のペニスを診察すると、みごとに尿道の先から黄色い膿が排出されていました。<br />
これは立派な淋菌性尿道炎です。<br />
<br />
続いて、<br />
「オーラルをしたわけですから、咽頭の淋菌とクラミジアの検査もしましょう。」<br />
と、こちらの確認も致しました。<br />
<br />
尿道分泌物の塗抹標本を染色し、顕微鏡でみると、多核白血球細胞の中に双球菌が認められました。<br />
典型的な、多核白血球が淋菌を貪食した所見です。<br />
<br />
ちなみに、淋病の治療は現在は大変難しくなっているのをご存知ですか？<br />
耐性菌の問題で難治性となっているのです。是非ご注意を。<br />
<br />
このイケメン君には、日本性感染症学会のお勧めの注射薬（点滴）で治療し、検査結果の出る1週間後の再診を告げました。<br />
そして１週間後、彼は約束通り受診してきました。<br />
しかもパートナーのマッチョな彼を同伴して・・・！<br />
<br />
イケメン君は開口一番、<br />
「先生！注射した次の日の朝には膿がとまっていました。<br />
すごいです。ビックリ、感謝です！今日はこいつも頼みます」<br />
と告げ、パートナーにも症状があらわれていることを明かしました。<br />
<br />
そこでマッチョな彼に検査をしたところ、やはりペニスも咽頭も淋病であることが分かり、前日の彼と同様の処置を施しました。<br />
<br />
さて彼の検査の結果ですが、尿道分泌物の淋菌培養検査は陽性。<br />
尿検査（遺伝子増幅法SDA法）ではクラミジアは陰性、淋菌は陽性。<br />
咽頭検査（遺伝子増幅法SDA法）の結果も私の予想通り、淋菌は陽性、クラミジアは陰性でした。<br />
<br />
私はイケメン君に結果を告げた後、<br />
「さて、今日は淋病がチャンと治っているかどうかの、治癒判定検査をやりましょう。まさに卒業試験ですね」<br />
と淋病の治癒判定をしたところ、こちらは一発で&ldquo;試験合格&rdquo;でした。<br />
<br />
ところで、今回の淋病の感染源はどこだったのでしょうか？<br />
イケメン君もマッチョ君も、それについては語らず、私もあえて追及はしませんでした。<br />
<br />
もしかすると、どちらかの浮気が原因だったのかもしれませんね。
</p>
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>これがあれば安心！？「レイプ撃退用コンドーム」</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_133.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.152</id>
   
   <published>2010-07-20T02:07:11Z</published>
   <updated>2010-07-20T02:31:08Z</updated>
   
   <summary>南アフリカで開催されていた１ヵ月間におよぶサッカーのワールドカップは、スペインの...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【性にまつわるお話】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[南アフリカで開催されていた１ヵ月間におよぶサッカーのワールドカップは、スペインの優勝で幕がおりました。心配されていた治安の問題も、日本で報道されている限りでは多少の事件はあったものの、大きな問題はなかったような印象です。<br />
今回のワールドカップ開催により、南アフリカの治安全体が、少しでも向上したのならよいのですが、以前にも書きましたように、南アフリカの犯罪発生率は世界最高。そして世界一、レイプ発生率の高い国とも言われています。<br />
<br />
インターポールの2006年度調査によると、南アフリカでは、なんと17秒に一人の割合で女性がレイプされているとだとか！なんとも痛ましい話です。そこで、レイプ犯を撃退するためのアンチレイプコンドーム「Rape-aXe」が、南アフリカの女性医師によって開発され、話題になっています。<br />
<br />
女性医師のSonnet Ehlers氏が、私財を投げ打ち、４０年かけて開発したこのコンドームはラテックス製。女性は、ちょうどタンポンのようにこのコンドームを予め腟内に挿入しておきます。そうすると運悪く男性に襲われて、ペニスを無理矢理、腟内に挿入されても、この「Rape-aXe」の内側にあるとげが、ペニスにガチッと突き刺さるという仕組み。男性にとっては、鋭い歯で挟まれたかのような激痛があるそうです。そして、レイプ犯が痛みで苦しんでいる間、女性が逃げることが可能という優れモノ。<br />
<br />
さらに、このコンドームはいったん食い込こんでしまうと、歩くことも排尿もできないほどの痛みを伴い、はずそうとするとさらに深く食い込むという機能もあるらしいのです。最終的には泌尿器科医を受診しなければ、はずすことが難しいそうで、医師が警察に通報することで、レイプ犯を逮捕できるという効果も。女性側もコンドームの機能でペニスとの直接触を避けることができるので、妊娠や感染症を防げる、というシナリオになっています。<br />
<br />
実際の製品1つ当たりの価格は、2ドル未満（約180円未満）だそうですが、ワールドカップ開催中、このコンドームが約３万個、無料配布されたのだとか。日本では到底、考えられないコンドームですが、そのうち、インターネットを通じて、日本にいながらも入手可能となるかもしれませ。さて日本ではこの商品が許可されますでしょうか？許可されるにあたっては、いろいろな問題点も出てくる事でしょう。<br />
<br />
このような商品が開発されたこと自体は、女性にとって朗報なのかもしれません。しかし、「こんな商品でしか身を守るすべがない」という自分の国の状態を、南アフリカの人々はもっと深刻にとらえ、先進国側も必要な支援の手をさしのべるべきではないでしょうか。<br />
<br />
<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100720a.jpg" alt="20100720a.jpg" width="100" height="155" />
<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100720b.jpg" alt="20100720b.jpg" width="116" height="155" />
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>南アフリカ独特の性感染症！軟性下疳(その2）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_132.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.151</id>
   
   <published>2010-06-23T08:04:58Z</published>
   <updated>2010-06-23T08:10:30Z</updated>
   
   <summary> 前回、サッカーFIFAワールドカップの行われている南アフリカに、究極の性感染症...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【軟性下疳】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<div style="text-align: center">
<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100623b.gif" alt="20100623b.gif" width="47" height="68" />
</div>
<br />
<br />
<br />
前回、サッカーFIFAワールドカップの行われている南アフリカに、究極の性感染症「軟性下疳」があるとご紹介しました。詳しくはバックナンバーをご覧ください。<br />
<br />
今回、この「軟性下疳」についてお話しする前に、「ワールドカップを見に行くんです」と言っていた、ある知人の話からいたしましょう。<br />
<br />
知人の28歳Ｊ君が、ある日、ほおを緩めて私に言いました。<br />
「先生、僕、実はサッカーワールドカップを見に、南アフリカに行く予定なんっすよ♪」<br />
彼の顔を見てピンと来た私は、「ヨハネスブルグのセックスクラブにも行こうと思っているね」と指摘しました。<br />
すると彼は、 「えーっ、なんでわかったんですか!?でも、そうなんっすよ。せっかくの機会ですから、夜も楽しまなくちゃって思って」と。<br />
<br />
このＪ君はクリニックの常連客でもあります。<br />
セックスが大好きで、風俗店だけでなく一般女性にまで次から次へと手を出し、何回も性感染症になっています。つまり「予防」という意識が限りなく低いタイプ。<br />
そこで私は彼にくぎを刺しておくことにしました。<br />
「変なことはしない方がいいよ。もし&ldquo;遊ぶ&rdquo;にしても、コンドームを必ずつけるのですよ。<br />
熱帯地方であるアフリカ南部には独特の性感染症もありますからね。」<br />
<br />
このアフリカ南部独特の感染症が、「軟性下疳」で、日本では「幻の性感染症」<br />
あるいは「輸入性感染症」といわれています。<br />
<br />
日本では終戦直後の昭和２０年代の前半に流行しましたが、<br />
その後、ほとんど報告がなく、病名は知っていても病気を見たことがないという<br />
医師が圧倒的多数です。<br />
その症状は性器に刃物でえぐったような潰瘍ができ、激痛を伴います<br />
<br />
軟性下疳は軟性下疳菌(ヘモフィルス・デュクレイ)による性感染症です。<br />
性器に生じる、痛みの強い壊疽性潰瘍と鼠径リンパ節の化膿性炎症が特徴的です。<br />
潜伏期間が２～３日と短いので、感染したらアフリカ滞在中に発症という場合も十分にあり得ます。<br />
潰瘍ができるので、ＨＩＶ感染のリスクも高まるため、症状が治まりある程度時間が経ったら、ＨＩＶ検査も必要になります。<br />
<br />
ここまでの私の説明を聞いたＪ君はポツリ・・・<br />
「サッカー観戦に専念しようかな」<br />
<br />
Ｊ君同様、南アフリカでハメを外そうと思っている日本代表サポーターの方はいらっしゃらないとは思いますが、夜の&ldquo;遊び&rdquo;には、治安と性感染症にくれぐれもご注意を。<br />
<br />
要らぬお土産を日本に持ち帰らないでくださいね！<br />
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>南アフリカ独特の性感染症！軟性下疳(その１）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_131.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.150</id>
   
   <published>2010-06-23T07:56:39Z</published>
   <updated>2010-06-23T08:10:01Z</updated>
   
   <summary> サッカーＦＩＦＡワールドカップのニュースが連日伝えられています。 南アフリカの...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【軟性下疳】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<div style="text-align: center">
<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100623a.gif" alt="20100623a.gif" width="58" height="99" />
</div>
<br />
<br />
<br />
サッカーＦＩＦＡワールドカップのニュースが連日伝えられています。<br />
<br />
南アフリカの治安については開催前からかなり懸念されており、ＴＶ各局も女性レポーターを現地に派遣しなかったようですね。<br />
大会開催期間中、既に数件の強盗事件などが伝えられています。<br />
<br />
南アフリカ最大の都市、ヨハネスブルグといえば、「死にたければヨハネスブルグへ行け」と称される程の世界一危険な都市。<br />
<br />
先日は、ある男性が若い4人の女性に銃を突きつけられて、無理やり車に乗せられ、睡眠薬入りのジュースを飲まされた上、その女性達につぎつぎとレイプされてしまったという事件がありました。<br />
気がついたら、裸にされ路上に投げ出されていた彼は、所持金の約５万円もすべて取られていたそうです。<br />
このような事件は決して珍しくなく、ゾロゾロあるのだともいいます。<br />
<br />
この彼の場合、女性にレイプされたということから、睡眠薬だけではなく男性が&quot;自分の意志にかかわらず元気になってしまう&quot;作用のある薬物も飲まされたのではないかと考えられます。<br />
そして、「金品をとられただけで、命があってよかった」と思ったのもつかの間、その後男性器に潰瘍がみつかり、性感染症にかかるというとんだ&ldquo;おまけ&rdquo;がついていたことも判明したそうです。<br />
この男性のように、観光気分で行った南アフリカで、そのまま究極の性感染症になってしまう可能性があるのです。<br />
<span style="color: #ff6600">南アフリカには、日本ではお目にかかれない、南アフリカ独特の性感染症「軟性下疳」があるのです。</span><br />
<br />
では、「軟性下疳」とはどんな性感染症なのか。それは次回にお話ししましょう。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>サッカー・ワールドカップとセックス</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_130.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.149</id>
   
   <published>2010-06-11T07:40:25Z</published>
   <updated>2010-06-11T07:54:44Z</updated>
   
   <summary> サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）の南アフリカ大会が６月１１日から始まっている。...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【性にまつわるお話】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<div style="text-align: center">
<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100611.gif" alt="20100611.gif" width="49" height="49" />
</div>
<br />
<br />
サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）の南アフリカ大会が６月１１日から始まっている。<br />
<br />
アルゼンチンでＷ杯恒例の「セックス論争」が、早くも起こった。<br />
<br />
大会期間中にセックスを我慢するかどうか、各国で毎回、論議になる。<br />
<br />
アルゼンチン代表の選手たちに「試合のない日には通常のパートナーとのセックスはＯＫ」との許可が出た。<br />
<br />
アルゼンチン代表のチームドクターはラジオ放送で、<br />
<br />
「選手たちのＷ杯中のセックスはＯＫだ。ただし、いつものパートナーとのセックスに限りOK！<br />
<br />
シャンパンなどのアルコール類を飲み、葉巻を吸いながらとういのは駄目」と語った。<br />
<br />
同氏は「セックスは人間の社会生活の一部であり、それ自体は問題ではない。ただし過ぎると問題が生じる」<br />
<br />
と述べ、試合に影響の出ない日にいつものパートナーとならと条件を付けた。<br />
<br />
日本の岡田監督も少し日本選手に奨励してみてはどうだろう。<br />
<br />
ラテンの乗りがなければ農耕民族は狩猟民族にはいつまでも勝てないじゃないのかな。ごめんなさい。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title></title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_129.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.148</id>
   
   <published>2010-05-24T07:12:07Z</published>
   <updated>2010-05-24T07:24:08Z</updated>
   
   <summary> 	 		 			【第75回泌尿器科東部総会】 			 			開催日時：平成22...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<table cellspacing="1" cellpadding="3" width="100%" bgcolor="#66cc99">
	<tbody>
		<tr>
			<td bgcolor="#d6f1e3"><strong>【第75回泌尿器科東部総会】</strong><br />
			<br />
			開催日時：平成22年9月15日～17日<br />
			開催場所：宇都宮<br />
			演題：
			「男性性器の状態を問う質問紙の妥当性の検討」<br />
			演者：国立感染症研究所細菌第二部　山岸拓也先生<br />
			共同演者：尾上泰彦</td>
		</tr>
	</tbody>
</table>
<br />
私のクリニックで施行した包茎のアンケートに関して、第75回泌尿器科東部総会に演題として出しました。<br />
演題名は「男性性器の状態を問う質問紙の妥当性の検討」です。<br />
<span style="color: #008080"><br />
</span>
<div align="center">
<span style="color: #008080">***************************************</span><br />
</div>
<br />
「男性性器の状態を問う質問紙の妥当性の検討」<br />
<br />
<div align="right">
国立感染症研究所細菌第二部　山岸拓也<br />
宮本町中央診療所　尾上泰彦<br />
飯塚クリニック　飯塚典男<br />
国立保健医療科学院疫学部　今井博久、中尾裕之<br />
国立感染症研究所感染症情報センター　大山卓昭、八幡裕一郎<br />
</div>
<br />
<br />
【目的】<br />
近年環状切除が性感染症に予防効果があるという研究がなれているが、日本ではこの分野の研究が乏しい。日本で研究をするに当たり、診察に代わり得る質問紙があれば有用であると思われ、男性性器の状態を問う質問紙の妥当性を評価した。<br />
<br />
【方法】<br />
対象は18歳以上の成人男性とした。<br />
神奈川県の2クリニックで男性性器の状態を記した質問紙を診療前に患者に配布し記入、その後実際の医師の診察を同質問紙に記載してもらい結果を比較した。<br />
<br />
【結果】<br />
合計166枚が配布、回収された。<br />
対象者の年齢は範囲が18～89歳で中央値が40歳であり、初診時の診断は尿路性器の疾患を持つ患者が約9割を占めていた。環状切除に関しては患者の申告と医師の診察はすべて一致していた。ペニスの状態は5段階で評価するとkappa係数は0.66（%agreement0.75）、包皮なし、仮性包茎、真性包茎という3段階に直して評価すると kappa係数は0.89（%agreement0.94）、また包皮なし、包皮ありという2択に直して評価するとkappa係数は 0.88（%agreement0.94）、感度90%、特異度98%であった。環状切除を16人(9.9％)の人が受けており、環状切除を受けていない146人では包皮なしが55人(37.7％)、包皮ありが91人(62.3％)でそのうち真性包茎が2人(1.4%)であった。環状切除を受けていた16人のうち4人で残存包皮が認められた。<br />
<br />
【結論】<br />
ペニスの状態と環状切除の有無を問う本質問紙は妥当である。<br />
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>陰茎持続勃起症（priapism）その3</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/priapism3.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.147</id>
   
   <published>2010-05-24T06:52:07Z</published>
   <updated>2010-05-24T07:08:09Z</updated>
   
   <summary> 前回、痛みを伴った勃起が数時間も続くという『陰茎持続勃起症（priapism）...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【性器の悩み】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100524a.jpg" alt="20100524a.jpg" width="420" height="281" />
<br />
<br />
前回、痛みを伴った勃起が数時間も続くという『陰茎持続勃起症（priapism）』のうち、「静脈流出不良型」についてご説明をしました。詳しくはバックナンバーをご覧ください。<br />
今回は『陰茎持続勃起症』の二つ目、「動脈流入過剰型」についてお話ししましょう。<br />
<br />
「動脈流入過剰型」の原因としては、会陰部の鈍的外傷（騎乗型損傷＝会陰部の外傷）が多く、動脈血が絶えず流入するため，陰茎海綿体内は低酸素状態になることはありません。従って、器質的勃起障害になることはあまり多くありません。<br />
<br />
しかも「動脈流入過剰型」は疼痛が軽度で勃起が不完全であるため，診断・治療が遅れることがしばしばあります。しかし，この状態が長く続けば，組織の線維化をきたし勃起障害を生じる可能性が高くなります。<br />
<br />
動脈流入過剰型の治療は、過剰に流入する動脈血流量を減少させることです。血管造影を行い，血管の破裂した箇所を確認し、塞栓術（血管をある物質でふさぐ手術）を行う事が標準的治療になっています。塞栓物質として，自己血餅やゲラチンが使用されています。動脈流入過剰型は器質的勃起障害になることはあまり多くはありませんが，勃起機能が回復しなかった報告もあります。その原因として治療開始の遅れが指摘されていますので、やはり早い治療が肝心です。<br />
<br />
いずれにしても持続勃起症は陰茎の組織が破壊され、陰茎海綿体の線維化さらには将来勃起障害が発生する可能性もあるということを、患者さんは理解しておくことが重要です。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>陰茎持続勃起症（priapism）その2</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/priapism2.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.146</id>
   
   <published>2010-05-24T06:43:29Z</published>
   <updated>2010-05-24T07:09:02Z</updated>
   
   <summary> 前回、痛みを伴った勃起が数時間も続くという『陰茎持続勃起症（priapism）...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【性器の悩み】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100524b.jpg" alt="20100524b.jpg" width="420" height="281" />
<br />
<br />
前回、痛みを伴った勃起が数時間も続くという『陰茎持続勃起症（priapism）』の症状を訴えた男性の例をご紹介しました。詳しくはバックナンバーをご覧ください。<br />
今回はこの『陰茎持続勃起症（priapism）』について詳しくお話ししましょう。<br />
<br />
「持続勃起症」を大きく分けると「動脈流入過剰型」（陰茎の動脈血の流入量が過剰になるタイプ）「静脈流出不良型」（陰茎の静脈が閉塞し血液流出量が減少するタイプ）に分けられます。<br />
まずは「静脈流出不良型」についてお話しましょう。<br />
<br />
「静脈流出不良型」は持続勃起症では多くみられ，その原因は白血病などの血液疾患、骨盤の腫瘍、脊髄の損傷、糖尿病、ＥＤの治療として行われている陰茎海綿体内自己注射や、アルコール、麻薬などの常習でも起こることがあります。しかし、原因不明のことが多いのが実状です。<br />
<br />
ここで特記すべきは、最近ではＥＤ改善剤（バイアグラ、レビトラ、シアリスなど）が最も多い原因となってきているようです。これには紳士諸君、注意が必要です。<br />
<br />
「静脈流出不良型」は静脈血の停滞により，陰茎海綿体内は低酸素状態となり，器質的勃起障害になりやすくなります。そのため緊急に治療を開始しなければなりません。<br />
まず交感神経刺激薬により平滑筋を収縮させ、勃起を抑制します。もし薬物療法で効果がなければ直ちに陰茎海綿体のなかを生理食塩水で洗浄したり、血管収縮薬を注射したりします。しかしそれでも改善しなければ、陰茎にたまった血液を取り除く手術や、血管のシャント手術を施行することも必要です。<br />
<br />
もし貴方が持続勃起症を疑ったら、早急に手術が可能な泌尿器科のある総合病院を受診する必要があります。１日以上たってしまうと、海綿体が変性して将来勃起障害を来す危険性が高くなりますのでご注意ください。<br />
<br />
「持続勃起症」のもうひとつのパターン「動脈流入過剰型」については、次回にお話ししましょう。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>陰茎持続勃起症（priapism）その1</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/priapism1.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.145</id>
   
   <published>2010-05-24T05:44:24Z</published>
   <updated>2010-05-24T07:10:02Z</updated>
   
   <summary> ある朝、33歳のサラリーマン男性が、私の診療所に受診してきました。 症状を伺っ...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【性器の悩み】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100524c.jpg" alt="20100524c.jpg" width="420" height="281" />
<br />
<br />
ある朝、33歳のサラリーマン男性が、私の診療所に受診してきました。<br />
症状を伺ってみると<br />
「昨日の夜9時から勃起が続いていて、ペニスに痛みがあります。何とかしてください。」という訴え。<br />
<br />
さっそく診察をすると確かに、ペニスは腹壁に対し９０度に直立し、正に勃起状態です。<br />
そこでまず陰茎を触診してみます。<br />
亀頭に硬さはなく、温かみもなく、柔らかい状態です。<br />
しかし陰茎の柱（さお＝体部）は硬く、疼痛を訴えています。<br />
<br />
このことから、私は「陰茎持続勃起症」の疑いがあると判断し、某大学病院に連絡しますと、<br />
「受け入れるから、急いで患者さんをよこしてください」との了解を得ました。<br />
そこで簡単な医療情報提供書を作成し、患者さんを大学病院に送ったのでした。<br />
<br />
「陰茎持続勃起症」といっても、初めて耳にする方が多いかもしれませんね。<br />
そこで今回はこの陰茎持続勃起症について、少し詳しくお話してみましょう。<br />
<br />
陰茎持続勃起症は，日常の泌尿器科救急疾患では多くはありませんが、的確な診断と治療を早急に求められる疾患です。また外性器という肉体的、心理的な特殊性（形態、性機能）を考えて診察する必要があります。<br />
しかも男性器特有のことですので、女性には理解し難い病気（トラブル）であり、これが原因で離婚したり、婚約解消になるケースもあります。<br />
<br />
陰茎持続勃起症（プリアピスムpriapism）とは，性欲や興奮と無関係に４～6時間以上勃起が持続し、痛みを伴う状態です。<br />
ではなぜ興奮とは無関係に勃起が持続してしまうのでしょうか？<br />
持続勃起症には、陰茎の血液の流入と深い関係があるのです。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>尖圭コンジローマは再発するの？（その２）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_128.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.144</id>
   
   <published>2010-05-20T09:49:25Z</published>
   <updated>2010-05-20T09:54:38Z</updated>
   
   <summary> 前回、ベセルナクリーム５％を塗布したものの、尖圭コンジローマが再発してしまった...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【尖圭コンジローマ】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<div style="text-align: center">
<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100520b.jpg" alt="20100520b.jpg" width="420" height="280" />
</div>
<br />
<br />
前回、ベセルナクリーム５％を塗布したものの、尖圭コンジローマが再発してしまった女性の例をご紹介しました。詳しくはアーカイブをご覧ください。<br />
今回はもう少し詳しくべセルナクリーム５％の効果と正しい使用法についてご説明しましょう。<br />
<br />
ベセルナクリームの作用機序はウイルスから身体を守る能力（免疫能）を高め、尖圭コンジローマの原因であるＨＰＶ（ヒトパピローマウイルス）の増殖を抑制 したり、ウイルスが感染した細胞を障害することでイボを治します。<br />
現在、多くの専門医が使用しており、塗布は1日1回、１週間に３回行います。<br />
<br />
一般的には就寝前にイボとその周辺にうすく塗布し、６～10時間後の起床時に石鹸を使って洗い流します。<br />
もちろんクリームを塗布するタイミングは、患者さんの生活スタイルに合わせて決めても構いません。<br />
<br />
最低２週間程度（８回塗布）塗ると、イボやその周辺の赤み（紅斑）、ただれ（ビラン）、表皮がはがれる（表皮剥離）などが高い頻度であらわれます。<br />
この頃になるとイボが少し小さくなってきます。<br />
患者さんも治療の効果が出てくると治療に積極的に取り組む意欲が出てきます。<br />
このクリームは最大１６週間まで保険適用です。<br />
<br />
尖圭コンジローマの治療は、目視でイボがまず無くなることが第１目標ですが、イボが無くなってから３ヶ月の経過観察が非常に大切です。それは３０％以上が再発するからです。<br />
まさに尖圭コンジローマの治療は再発との戦いです。<br />
今回のご相談者の場合、先ずベセルナクリーム５％の使用期間・回数があまりにも少なく、経過観察も充分とはいえませんでした。そして残念ながら再発につながったと考えられます。<br />
<br />
しかし、尖圭コンジローマの治療方法は大きく分けて外科的療法、薬剤塗布療法、内服療法の３つがあり、レーザー治療等の手段もあります。<br />
尖圭コンジローマの治療は一つの治療法にこだわらず、効果が無いと感じたら他の治療法に切り替えたり、いろんな治療法を組み合わせて行うこともお勧めです。<br />
<br />
ウイルスが根絶されるまで、粘り強く治療することを心がけてください。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>尖圭コンジローマは再発するの？（その１）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_127.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.143</id>
   
   <published>2010-05-20T09:37:46Z</published>
   <updated>2010-05-20T09:55:46Z</updated>
   
   <summary> 先日、30代の既婚女性から尖圭コンジローマに関する電話相談を受けました。 この...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【尖圭コンジローマ】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<div style="text-align: center">
<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100520.jpg" alt="20100520.jpg" width="420" height="278" />
</div>
<br />
<br />
先日、30代の既婚女性から尖圭コンジローマに関する電話相談を受けました。<br />
<br />
この女性は、今年の2月に婦人科を受診した際、外陰部のイボを「尖圭コンジローマ」と診断されたそうです。そして医師からの指示は、「ベセルナクリーム５％の塗布」による治療。<br />
何回か塗っているうちに症状が改善され、お医者様に報告したところ、<br />
<br />
<span style="color: #ff6600">『症状がなくなったなら、クリームの塗布はもう終了していいですよ』と言われました。<br />
</span><br />
と彼女は状況説明をしてくれました。<br />
<br />
私はこの話にちょっと疑問を覚えたので<br />
<span style="color: #3366ff">「トータルで何回ぐらい塗られましたか？」と質問をしました。</span><br />
<br />
するとこの女性はちょっと考えた後、<br />
<span style="color: #ff6600">「多分4回ぐらいだと思います。」という答え。<br />
</span><span style="color: #3366ff"><br />
「4回だけですか？それでは、もしかして今回のご相談は、尖圭コンジローマの再発に関することですか？」</span><br />
と私が再度質問をすると、<br />
<br />
彼女はびっくりしたように言いました。<br />
<span style="color: #ff6600">「そうなんです！再発してしまったんです。なぜお分かりになったのですか？」</span><br />
<br />
私が「再発したのでは」とピンと来たわけは、べセルナクリーム５％の塗布の回数にあります。<br />
<br />
ベセルナクリーム５％は保険適用になっており、尖圭コンジローマに対する日本性感染症学会の第一選択の治療法です。<br />
<br />
しかし、その使用はルールに従って行わないと、正しい効果が得られません。<br />
塗布は1日1回、１週間に３回行い、最低でも２週間程度（８回塗布）続けることが必要です。<br />
<br />
なぜなら、イボが消えても、まだしばらくはウィルスが体内に残った状態だからです。<br />
尖圭コンジローマの治療は、目視でイボがまず無くなることが目標ですが、真の目標はイボの原因であるＨＰＶ（ヒトパピローマウイルス）を消失させることにあります。<br />
そのためには薬を正しい使い方で塗布することが大切です。<br />
<br />
そこで次回は、もう少し詳しくべセルナクリーム５％の効果と正しい使用法についてご説明しましょう。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>淋病でないのに淋病にされた男（その４）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_126.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.142</id>
   
   <published>2010-04-21T07:17:36Z</published>
   <updated>2010-04-21T07:27:46Z</updated>
   
   <summary> 前回までの３回で、2か所の病院から不適切な検査方法で「淋菌性咽頭炎」と診 断さ...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【淋病】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100421%EF%BD%84.jpg" alt="20100421%EF%BD%84.jpg" width="350" height="233" />
<br />
<br />
前回までの３回で、2か所の病院から不適切な検査方法で「淋菌性咽頭炎」と診<br />
断された男性を、私が「淋病ではない」と見破ったところまでお話しをしました。<br />
詳しくは「バックナンバー」をご覧ください。<br />
&nbsp;<br />
今日は淋病の検査方法について少しお話ししましょう。<br />
やや難しい内容を含むかも知れませんが、知っておいて損はありませんので、どうぞお付き合いください。<br />
<br />
現在、生殖器においてクラミジアと淋菌の検出検査は遺伝子増幅法であるPCR法が最も多く用いられております。しかし、口腔咽頭の淋菌検出検査にはPCR法は適しません。<br />
これはどうしてでしょうか。<br />
&nbsp;<br />
口腔内には常在菌（非病原性菌）であるナイセリア属が現在、わかっているだけで11種も存在しているそうです。<br />
さらにやっかいなことに、病原性のある淋菌も実はこのナイセリア属なのです。<br />
PCR法はナイセリア属と交差反応をしめすため、このナイセリア属の細菌を淋菌と間違えて検出してしまうということになるわけです。<br />
&nbsp;<br />
前述の彼が何度も「陽性」と診断された理由はここにあります。<br />
つまり、PCR法は生殖器の淋菌検出には優れた検査法ですが、口腔咽頭の淋菌検出には適しません。一方、SDA法とTMA法はナイセリア属と交差反応をしめさないため口腔内の淋菌検出検査に適しています。<br />
&nbsp;<br />
現在、口腔内のクラミジア、淋菌の遺伝子増幅法検査について、<br />
SDA法は2007年の6月から、TMA法は2009年の10月から保険適用になっています。<br />
さらに付け加えてご説明しておくと、淋菌を特定するのに一番優れているのは淋菌培養です。<br />
しかしこの検査法は特殊な専門培地（変法Thayer‐Martin寒天培地）と炭酸ガス発生装置が必要であり、かつ検体採取法、検体の保存、輸送などが面倒であるため現在では研究者レベルの検査法となりつつあり、あまり用いられていません。<br />
&nbsp;<br />
ただしこの培養検査は淋菌の抗生物質に対する感受性検査、耐性検査、疫学的調査には大変重要であることは間違いありません。<br />
今回の事例は、咽喉の専門家であるべき耳鼻咽喉科医でも、淋菌の検出検査の知識が十分でなかったため、患者さんに大きな迷惑をかけてしまった典型的な例と言えるでしょう。<br />
&nbsp;<br />
この患者さんのように、淋病でもないのに淋病と診断され、おまけに必要のない治療までされることは他人ごとではなく、許されることではありません。<br />
残念ですが、淋病の検査方法の適切な用い方については、まだまだ婦人科、泌尿器科、性病科のドクターに周知されていないばかりでなく、咽頭の専門家である耳鼻咽喉科医さえも周知されておりません。真にお寒い状況です。<br />
現状では、これからも日本においてこのような事例が繰り返し起こることでしょう。<br />
早急に、あらゆる情報媒体を通じて周知徹底しなければなりません。<br />
&nbsp;<br />
私もこのような悲劇が起きないように、講演会、専門紙、一般紙、メディアなどを通して広く啓蒙活動をしていこうと考えています。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>淋病でないのに淋病にされた男（その３）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_125.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.141</id>
   
   <published>2010-04-21T07:10:09Z</published>
   <updated>2010-04-21T07:17:20Z</updated>
   
   <summary> 前回までの２回で、2か所の病院から「淋菌性咽頭炎」と診断され、治療を続けたにも...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【淋病】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100421c.jpg" alt="20100421c.jpg" width="350" height="233" />
<br />
<br />
前回までの２回で、2か所の病院から「淋菌性咽頭炎」と診断され、治療を続けたにもかかわらず淋菌が陰性とならなかった男性に、私が「淋病ではないですよ」と診断を下したところまでお話しをしました。<br />
詳しくは「バックナンバー」をご覧ください。<br />
&nbsp;<br />
今日はなぜ私が彼が淋病ではないとわかったかをお話ししましょう。<br />
驚いている彼に、私はゆっくり説明をしました。<br />
「私の診断には２つの理由があります。<br />
先ず、２ヵ所の耳鼻咽喉科で検査したPCR法は、咽頭の淋菌検査には使用してはいけない検査だ、ということです。<br />
なぜかというと、PCR法は咽頭に住み着いている常在菌（非病原性菌）に反応して、淋菌でないのに淋菌と間違えてしまうことがあるのです。<br />
この事実は最近、判って、学会などでも発表されています。<br />
たまたま貴方が行った耳鼻咽喉科の先生方は、この事実を知らなかったのですね。<br />
残念なことです。<br />
<br />
２つ目の理由は、ここの診療所で１週間前に行った検査です。<br />
ここではSDA法でノドの拭い液法と、うがい液法の淋菌検出検査をしましたね。<br />
その結果は陰性でしたよ。おめでとうございます。<br />
&nbsp;<br />
ちなみにSDA法は現在、咽頭の淋菌検査に最も使用されている検査で、保険にも適用されています。はっきりしてよかったですね。安心してください」<br />
彼の顔に、みるみる安堵の笑みが浮かびました。<br />
「そうだったんですね・・・。先生！すっきりしました。よかった・・・！」<br />
彼は「ありがとうございました！」と何度も頭を下げながら、診療所を後にしていきました。<br />
<br />
診察した医師が不適切な検査法を用いたために、何週間も淋菌に悩まされた彼。<br />
治療の場で検査方法を選ぶのは医師ですが、受診する患者さんが検査に対する知識を少しでも持っていることで、今回のような事件を避けることができる可能性があります。<br />
いい機会ですので、次回は淋菌の検査について、もう少し詳しくお話ししておきましょう。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>淋病でないのに淋病にされた男（その２）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_124.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.140</id>
   
   <published>2010-04-21T06:53:32Z</published>
   <updated>2010-04-21T07:00:25Z</updated>
   
   <summary> 前回、2か所の病院から「淋菌性咽頭炎」と診断され、医師の指示通りの治療を続けた...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【淋病】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="/images/20100421b.jpg" alt="20100421b.jpg" width="350" height="234" />
<br />
<br />
前回、2か所の病院から「淋菌性咽頭炎」と診断され、医師の指示通りの治療を続けたにもかかわらず淋菌が陰性とならない男性のお話しをしました。<br />
詳しくは「バックナンバー」をご覧ください。<br />
<br />
今日は彼が私の診療所に来てからのことをお話ししましょう。<br />
「先生！私の喉は一体どうなっているんでしょう！？」と私に問いかけた彼は、<br />
すっかり絶望してしまっている様子でした。<br />
私は彼の表情から、彼の心に大きな傷ができていることを察しました。<br />
そこでまずは「よく、ここにいらっしゃいましたね。もう安心してください。」と<br />
彼に迎えの言葉を投げかけました。<br />
そしてまず、以下のようなことを尋ねたのです。<br />
「今までかかった２ヶ所の病院でノドの検査を受けましたね。<br />
その検査方法の名前はわかりますか？」<br />
彼はちょっと首をかしげるとすぐに答えました。<br />
「わかりません。検査方法の名前までは教えてもらっていないと思います」<br />
「そうですか。では二つの病院に行って遺伝子増幅法検査の検査方法名を教えてもらってきてください」 とまずは検査方法の確認を指示し、次に「今日はとりあえず、私の診療所で行なっているSDA法でノドの拭い液法と、うがい液法の検査をします」といって遺伝子増幅法（SDA）による咽頭検査を行いました。<br />
「この検査は一週間後に結果が出ます。それまでに、二つの病院に行って遺伝子<br />
増幅法検査の検査方法名を教えてもらってきてください。おそらくPCR法、SDA法、TMA法のいずれかだと思いますが」と彼にアドバイスをし、この日の診療を終えました。<br />
<br />
一週間後、約束通り彼が受診してきました。彼はちゃんと二つの病院に問い合わせをしていました。<br />
「先生、二つの病院とも遺伝子増幅法検査の検査方法名は　PCR法でした」<br />
それを聞いた私は、ゆっくりうなずき、笑顔で彼に告げました。<br />
「やはり、そうでしたか。それでは貴方は淋菌性咽頭炎ではありません。感染機会もないわけですから、淋病の心配ありません。よかったですね」<br />
私の言葉に彼は驚いたようにしばらく絶句したあと、<br />
「淋病じゃないって・・・！？先生、それは一体どういうことですか？」<br />
と尋ねてきました。<br />
なぜ彼は淋病ではないと私がわかったのか、皆さんもお知りになりたいところかと思いますが、説明が長くなりますので、続きは次回にお話ししましょう。
]]>
      
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>淋病でないので淋病にされた男（その１）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dr-onoe.com/post_123.html" />
   <id>tag:www.dr-onoe.com,2010://1.139</id>
   
   <published>2010-04-21T06:27:48Z</published>
   <updated>2010-04-21T06:52:45Z</updated>
   
   <summary> 先月、24歳の真面目そうな男性が受診してきました。 さっそく来院理由を伺うと、...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
         <category term="【淋病】" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dr-onoe.com/">
      <![CDATA[<img src="http://www.dr-onoe.com/images/20100421a.jpg" alt="20100421a.jpg" width="350" height="233" />
<br />
<br />
<span style="color: #008080">先月、24歳の真面目そうな男性が受診してきました。<br />
さっそく来院理由を伺うと、「喉の淋病について相談したい」ということでした。</span><br />
<br />
彼の話によると、約４カ月前にノドに違和感を感じ、感染のチャンスはなかったものの、一応クラミジアと淋病を調べてもらうために、都内某所の耳鼻咽喉科を受診したそうです。<br />
そこで咽頭の検査を受け、その結果はクラミジアは陰性で、淋菌は陽性。<br />
<br />
その結果を踏まえ、耳鼻咽喉科の医師からは<br />
「貴方は淋菌性咽頭炎です。治療をしましょう」という診断が下ったそうです。<br />
治療は抗生剤セフスパン（セフィキシム）を７日間内服することだったようです。<br />
<br />
それでもノドの違和感は無くならないので、彼は内服７日後に再受診し、治癒判定（治っているかどうかをみる）を兼ねて咽頭検査を受けたそうです。<br />
その結果は、なんと再び淋菌が陽性。<br />
<br />
その際の医師からの説明は「淋菌性咽頭炎は生殖器（尿道）と違って治りにくいのです。<br />
もう一週間、追加治療をしましょう。」という内容で、治療は同じ抗生剤セフスパンの７日間の内服だったそうです。<br />
薬の服用をきちんと続け、ノドの違和感は少し良くなったので、その２週間後、彼は同じ耳鼻咽喉科を受診し、再び治癒判定検査を受けたそうです。<br />
しかし、その結果は、なんとまたまた「淋菌が陽性」。<br />
<br />
「一体どうなっているのだろうか？」とこの医師の診断を不審に思った彼は、今度は都内某大学病院の耳鼻咽喉科を訪ねたそうです。<br />
大学病院で同じく咽頭の淋菌とクラミジアの検査を受けところ、何とまた、淋菌が陽性。<br />
大学病院の医師は彼に「淋菌性咽頭炎です。<br />
淋病の治療は現在、耐性菌の問題があり大変難しくなっています。<br />
今まで飲んだ内服薬では治りません。淋病の治療は注射薬しかありません」と説明。<br />
「なるほど、耐性菌の問題だったのか」と納得した彼は、そこでセフトリアキソン（ロセフィン）静脈注射1.0ｇの単回投与を受けました。<br />
<br />
その医師からも、7日後に治癒判定検査を受けるように言われた彼は、1週間後、その大学病院に向かったそうです。「今度こそ大丈夫だろう！と楽しみにしていたんです」と彼は語っていましたが、結果は何とまた「淋菌が陽性」だったのです。<br />
<br />
「どうして医師の指示どおりの治療を受けているのに治らないのか」「一体どうすればよいのだろう」「自分の病気はもう治らないのか？」「どの病院を信じればいのか？」彼は悩み、迷い迷った揚句、インターネットで自ら情報収集をし、私の診療所を見つけて相談に来たということでした。<br />
<br />
「先生！私の喉は一体どうなっているんでしょう！？」と私に問いかけた彼は、すっかり絶望してしまっている様子でした。<br />
<br />
彼の喉の病の実態は何なのか、なぜ大学病院でも完治させることができなかったのか？<br />
それについては次回お話しすることにしましょう。
]]>
      
   </content>
</entry>

</feed>
