泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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日刊ゲンダイ:改めて知っておきたい「性病の基礎知識」

① 日刊ゲンダイ

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2016年7月9日(土)発行の日刊ゲンダイの10頁目に、私の関連する記事が掲載されましたので報告いたします。

② 改めて知っておきたい「性病の基礎知識」

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話題の最前線を行く<71>成功のヒミツ・失敗しないコツ

「さあ夏本番」
改めて知っておきたい「性病の基礎知識」
 
日本有数のソープ街で「宮本町中央診療所」院長として性感染症患者を30年以上診てきた尾上泰彦氏は、「感染源として多いのは風俗嬢の咽頭。
菌の温床という印象がある」と話す。
 
性感染症に対する認識をリセットしなければならない。よくある勘違いを紹介しよう。
 
よくある4つの勘違い

1.コンドームをつけたから感染していない。
「フェラチオの時もコンドームをしていたか? もし『生』なら万全ではありません。
相手の咽頭に菌がいる場合、感染しているかもしれないのです」(尾上医師)
 
2.検査で異常なし。これで安心だ。
クラミジアに感染していなくても、淋病や梅毒には感染しているかもしれない。
尿道・腟には感染していなくても、咽頭には感染しているかもしれない。
可能性のある菌の検査を、尿道・腟と咽頭の両方に対してしなければ、
「安心」の判定は下せない。
菌には、「陽性」反応が出るまでにタイムラグがある。
確認検査は1カ月以上後が基本だ。
 
3.症状がないから治療の必要がない。
性感染症の問題点は、「つらい症状」に限らない。放置すると、感染拡大につながる。
「ピンポン感染といって、パートナー同士で感染を繰り返す。それぞれが別の人に感染させる恐れもあります。
症状がなくても、定期的に検査を受け・陽性であれば治療の必要がある」(尾上医師)
 
4.薬を飲んだから完全に治った
菌がわずかでも残っていると耐性菌となり、従来の薬では対処困難になる。
尿道・腟の菌は薬で全滅しても、咽頭に残っているケースも。薬の服用後、
本当に菌が死んだかの確認検査が必要だ。

③ 紫色の花

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2016年07月12日

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