泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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『エイズ通信』(平成27年6月発行)

川崎市役所健康福祉局健康安全部
健康危機管理担当
エイズ・結核担当 より


『エイズ通信』(平成27年6月発行)が発行されていますので 報告いたします。
 
「厚生労働省のエイズ動向委員会は5月27日、2014年に新たに報告されたHIV感染者とエイズ患者は計1546人と過去3番目に多かったと発表した。新たな感染者1092人のうち、20代の349人は統計を取り始めた1985年以降で最も多かった。20代の感染者数が30代(347人)を上回ったのも12年ぶりという。
人口10万人当たりの感染率でみても20代は他の年代に比べて、増加傾向が目立っている。
(5月28日 朝日新聞デジタル)」
★川崎市内医療機関からの梅毒発生報告
☆注目されるのは!
近年急増しているのは「梅毒」です。
首都圏を中心に患者が増え、2013年は前年比1.4倍。更に2014年も増加しています。
梅毒感染からHIVリスクが高まる危険性もあります。
■報告数は男性が多いですが、H27年は女性が増加傾向です。
女性は症状がなく職場の検診でみつかる方が多いのが特徴です。
■無症候者は女性が多く、川崎市全体では60%が「川崎区」からの報告です。
 
『 日本は先進国のなかで唯一エイズ患者が増加している国です!
 
エイズはすぐに発症しないので、感染に気付かないままたくさんの人にうつしてしまう・・・
また、梅毒の初期も自覚症状がないことが多い・・・一度出た症状が消えてしまうこともあり、すぐには検査を受けない人が多いです。でも病気は進行しています。
梅毒感染者は、感染していない人の2~5倍HIVに感染しやすくなると言われています。
 
心配なことがあるなら、検査を受けましょう!!  』
 
写真をご参考にしてください。

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2015年07月22日

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