宮本町中央診療所 院長ブログ:川崎市の宮本町中央診療所の尾上院長がクリニックに寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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『精子に血が混じる!性感染症が心配!』

31歳の歯科医が『精子に血が混じっていた!鮮血でした!セックスの後、妻と一緒に確認しました! 性感染症が心配!』と言って受診してきました。
このようなことは決して珍しいことではありません。
患者さんはよく『精子に血が混じっている』と言って来院してきますが、 精子に血が混じっているのではありません。精液に血が混じっているんです。この状態を「血精液症」といいます。
精子は精巣(睾丸)で作られますが、精液は前立腺と精嚢で作られます。前立腺液はサラサラとした精液を作ります。 精嚢はドロッとしたゼリー状の精液を作っています。精液成分の約20%が前立腺液で、約80%が精嚢液です。 その他に精巣(睾丸)で作られた精子とガマン汁で有名な“クーパー腺液”が少量入っています。
精液が射精現象によって尿道から放出される場合、最初に主に前立腺液が出てきます。
その次に精嚢液が出てきます。そういうことで精液のどの部分に血液が混じっているかが判れば、 出血している部位をある程度、予想することが可能です。
一般的にその原因は前立腺と精嚢の炎症性出血が多いといわれています。
しかし精密検査をしても原因が判明しないことが多く、「特発性血精液症」と言われています。
ただ40歳以上の方では、前立腺腫瘍(前立腺癌)を否定することが必要ですから、 必ず泌尿器科を受診し精密検査をしてもらい安心しましょう。
それから、「血精液症」と「性感染症」の関係はあまり多くないことを強調しておきます。

2008年02月19日

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