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夏は股間がかゆくなる! どうすりゃいいんだ?

日刊ゲンダイ201175日(火)第10439

201175日発行の日刊ゲンダイに宮本町中央診療所(院長 尾上泰彦)の記事が掲載されましたので報告いたします。

『もっと元気になる!』 渾身の実践特集

夏は股間がかゆくなる! どうすりゃいいんだ?

医者に行かず自分でなんとかしたい

「夏は股間がかゆくなる~」とサラリーマンがオフィスで歌うCMが、今年も流れだした。

昨年、夏に股間がかゆくなる原因を本欄で紹介した。主な原因は、インキンタムシ、湿疹、ケジラミ。

性感染症であるケジラミは夏に限ったことではないが、「解放感からか、夏は風俗遊びをして性感染症にかかる人が多い。ケジラミもそう」(川崎の「宮本町中央診療所」・尾上泰彦院長)とのこと。

今年は、より実践編。恥ずかしくて病院に行きたくない、自分でなんとかしたい、という人に役立つ情報を紹介しよう。尾上院長に聞いた。

原因によって当然対策は違うので、まずはそれからだ。「かゆみの場所を見ます。太ももの付け根から肛門にかけてか、陰嚢や陰茎か、陰毛か、です。太ももの付け根から肛門にかけてならインキンタムシ、陰嚢・陰茎なら湿疹、陰毛ならケジラミの可能性が高い。さらにインキンタムシとケジラミには特徴があります。インキンタムシの場合は境界が鮮明で環状の赤い発疹ができる。ケジラミの場合は白い下着をはくとわかりやすい。血糞といって、茶色く小さいシミのようなものが下着に点々とつきます」

さて、自力で解決するには、市販薬で対処する。インキンタムシの原因は水虫と同じ白癬菌。水虫の治療に使う抗真菌薬を使う。「カサカサしたタイプにはクリーム、かゆみが強いタイプは清涼感があってかゆみや腫れを抑えやすいスプレー、ジュクジュクしていればパウダースプレーがお勧めです」

湿疹なら、湿疹用の塗り薬だ。ここで注意しなくてはならないのは、インキンタムシに湿疹用の塗り薬を塗ってはならず、またその逆もダメだということ。「症状がかえって悪化します。自分でできる対策としてここでは市販薬を紹介していますが、もし、薬を塗って症状が悪化したら、インキンタムシと湿疹の見分けを間違えているということ。あるいはまったく別の病気かもしれない。もはや自分で何とかできる段階ではないと判断し、皮膚科か泌尿器科を受診してください」

インキンタムシ、湿疹は、風通しのいいトランクスをはくと生じにくくなる。市販薬で症状がよくなったら、夏の間はトランクスをはこう。

ケジラミには、専用のシャンプー「スミスリンLシャンプー」を。

「パウダーもありますが、シャンプーの方が使い勝手がいい。スミスリンLシャンプーで3日置きに体全体を洗い、シャンプーがなくなるまでそれを続けます。1回洗うとケジラミは死にますが、卵でついていた場合はそのままになるので、3日置きなのです」

ケジラミでよくやる間違った対策が、「陰毛をそる」だ。

「陰毛をそってしまうと、ケジラミはほかの毛のあるところに移動します。脇毛、すね毛、肛門の毛などです。かえってかゆみが分散して、対処しにくくなります」

 

夏、必須の知識だ。

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2014年09月13日

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