泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

Home > 【淋病】 > 老夫婦の淋菌感染症

老夫婦の淋菌感染症

最近の症例ですが、79歳男性と73歳女性の高齢者、淋菌感染症の報告をいたします。
今日の高齢者時代、当然といえば当然ですが、高齢者でも性行為をちゃんとしていることは、大変喜ばしく嬉しく思います。健康な性行動は人生を心豊かにすると考えられるからです。
もちろん、愛のある健康なセックスが前提にあることが条件です。  この老夫婦は残念ながら、79歳の夫が友人と海外旅行(タイのパタヤ、バンコック)に出かけ、現地の女性と性行為をしたそうです。  帰国、3~4日後して尿道から排膿、尿道の違和感、下着の汚染を認め、当クリニックを受診してきました。明らかに淋菌性尿道炎を認めました。
さらに、残念なことですが、タイから帰国した日に、73歳の妻と性交渉をしてしまいました。
 まさか自分が淋菌感染症(尿道炎)に罹っているとは思ってもいなかったからでしょう。
その10日後、73歳の妻が、帯下の増量と膀胱炎症状を訴えて当クリニックに、夫の勧めで来院してきました。
 精密検査の結果、淋菌性子宮頸管炎になっているいることが分かりました。

 お二人とも、淋菌感染症の治療を行い、治癒判定検査でも治癒が確認され安堵いたしました。  
これからのお二人の性の健康をお祈りいたします。

flower98.jpg


2014年09月08日

Entries

Archives