泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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生殖器・咽頭の同時淋菌感染症

寒い朝の診療時間帯です。40代後半・未婚の男性が受診してまいりました。

『どうしましたか?』

「膿がでてきました。おしっこする時に痛いのですが」

『何時、何処で何がありましたか?』

感染機会があり、受診の5日前にホテルヘルスを利用したとのこと。
また、コンドームはSEX時には使用しましたが、オーラルセックスの時には使用していませんでした。感染機会から2日後の朝に、排膿、下着汚染、排尿初期痛に気づいたそうです。診察すると、尿道口より黄色の排膿がみられ、尿道口の発赤、腫脹が認められました。下着も膿で汚れていました。この外尿道口より分泌物を採取し、顕微鏡検査を行い淋菌を認めました。 これで臨床的には淋菌性尿道炎が判明しました。

この検査は即日に約10分ほどで結果が出る検査です。でも少し熟練を要します。同時進行で 『それでは、尿の詳しい検査とノドの検査もしましょう』結果は5~7日後に出ます。成績は淋菌、クラミジアの尿の遺伝子検査では淋菌は陽性でクラミジアは陰性でした。咽頭の淋菌・クラミジアも行い、遺伝子検査で淋菌が陽性、クラミジアが陰性と判明いたしました。また生殖器と咽頭の淋菌培養検査を行いましたが、やはり淋菌が検出されました。治療は日本性感染症学会の推奨薬、Aグレードのセフトリアキソンを点滴静注しました。翌日には尿道からの排膿はまったく無くなり快適な状態となりました。

『良かった!良かった!』

「ありがとうございました」

『2週間後に本当に良くなったかどうかをみる、治癒判定検査においでください』

「分かりました。必ず来ます」

この症例は生殖器と咽頭の同時淋菌感染症でした。性風俗に行き、このような感染症を生じる症例が最も多く、また増えてもいます。健康なセックスをしましょう。

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2013年12月08日

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