泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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セックスの低年齢化・・自分は妊娠しない

セックスを経験する年齢が早まり、10代の妊娠中絶や性感染症もあきらかに増加している。

1歳の男の子を抱きながら、17歳の少女は「好きだったから」と、 同級生の彼との性体験を話す。
15歳で妊娠し、16歳で出産した。
いつもつけていたコンドームはその時、手元になかった。
彼は「おろして」と言ったが、産んだ。
2人とも高校を中退し 自分の両親と一緒に住み、夜はコンビニで働く。
彼も道路工事をし、 将来一緒に住む資金をためている。
『1年以上コンドームを使っていないけど、妊娠しないよ』と言っていた少女の女友達も、結果として妊娠した。
『自分は妊娠しない』と思い込み、エイズも自分とは関係ないと思う子が多い。

10年ほど前に比べると、13~16歳の中絶、出産は多くなった。
ある調査では高校3年生の性経験率は、男子では84年に22%だったのが 02年に37.3%、女子は12.2%から45.6%となった。
10代の中絶数は全国平均で、92年に千人あたり6.8件で、03年は 11.9件とほぼ倍増している。
コンドームの使用状況は、厚生労働省が04年末、全国3,000人の男女に実施した調査では、過去1年に性交渉をして毎回避妊したのは、16~19歳男子で54.5% 女子は31.3%にとどまった。

10代の若者は、漫画やビデオ、ネットなど、あふれる性情報にさらされ、セックスをせかされていると、 感じている。



2007年10月15日

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