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ケジラミは痒いとは限らない!?(後編)

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ケジラミがいっぱいいるのに、どうして痒くならない人がいるのでしょうか。
今週はこのことについてお話していきます。

ケジラミ症は一般に臨床症状として、陰部の痒みがあり、時に夜間に痒みが強くなります。
普通は、この痒みを訴える患者さんが非常に多くみられます。

この痒みは、ケジラミが吸血する際、唾液成分が注入され、それに対する免疫反応を起こして痒みが生じてくると考えられています。
激しい痒みのため、人前でもアソコをボリボリと掻いてしまう程です。
掻いてしまうと、掻き壊した皮膚炎(掻破性皮膚炎)を起こすことがあります。

しかし、痒みをあまり感じない人もいます。痒みを感じるか、感じないかは、個人差が非常に大きいと考えられます。
これは、ケジラミの唾液成分に対し、どのように反応するかは、人によって差が出るということなんですね。

すこし専門的になりますね。
一般にケジラミ症では皮膚症状を認めませんが、時には10mm前後の不整形の青灰色斑を認めることがあります。
これは、ケジラミの唾液に含まれているオキシダーゼによって、血液からビリベルジン様物質が出されるためと考えられています。

少し難しい話になりましたが、 何よりもケジラミを貰わないのが一番です。

それでは、ご機嫌よう!




2012年04月10日

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