泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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肛門性交(アナルセックス)は危ないぞ!

もともと、色々な外力を受ける腟、口腔の粘膜上皮は、傷を受けにくい厚い重層扁平上皮 でできています。それに対し本来、外力を受けない直腸の粘膜上皮は単層の円柱上皮でで きています。
硬い便が通ると、それだけで簡単に出血する場合もあります。
血液を介して移るウイルスの感染は、血液と血液との接触で起きます。
HIV,B型肝炎が肛門性交をする男性に圧倒的に多いのはこのためです。
また、肛門性交に伴ってA型肝炎、アメーバ赤痢、ジアルジアなど腸管感染症の 糞口感染も起こります。 梅毒、淋菌、クラミジアなども直腸に感染しますが、ペニスに感染すれば自分の目で見て 気付くことができますが、直腸では自分で見ることができず感染に気付きません。
そのため治療の機会がなく、感染源になります。 医師の検査による診断も簡単ではありません。

肛門性交(アナルセックス)は、HIVをはじめ性症感染のリスクが最も高いセックスです。
アナルセックスは出血が起こりやすく、感染の危険性が受けて側、挿入側ともに増します。
アナルセックスは同姓間、異性間を問わずコンドームや潤滑液の使用が不可欠です。
アナルセックスはそれだけで免疫力が低下するとも言われています。

『アナルセックスは危ないぞ!』



2007年08月06日

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