泌尿器科専門医 ドクター尾上の医療ブログ:泌尿器科専門医 ドクター尾上に寄せられるさまざまな性感染症のトラブルについて専門家の立場からお答えします。

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HIV検査はいつ受ければいいの?

最近はエイズのことをマスコミ等で取り上げられる機会が少なくなったこともあり、一般の人の関心は薄れがちですが、文明国でエイズが増えているのは日本だけです。
日本国内ではHIV感染は年々確実に拡がりつつあります。
感染してもエイズ発症までの数年間は特別な自覚症状がほとんどなく、感染に気づくことができません。 そこで、感染の心配のある場合には血液検査が必要です。

HIV検査には1、抗体検査と2、NAT検査(核酸増幅検査)の2つがあります。
「抗体検査」は方法が比較的容易で、スクリーニング検査として広く用いられています。
約30分で結果が出る迅速検査も抗体検査のひとつです。
この検査は感染の心配なことがあってから2ヶ月以上たってから受けてください。
ほとんどの医療機関では氏名は匿名(仮名)でも検査は受けられます。
基本的にはHIV検査に保険証は必要ありません。 プライバシーも守られます。
民間の医療機関では、検査料金は取り決めがありませんから各医療機関によってバラツキがありますが、およそ¥5,000~¥10,000です。
検査は担当医と簡単な面接をし、少量の採血を受けるだけです。
検査結果は約30分後担当医より聞くことができます。
「迅速抗体検査法」は通常の「抗体スクリーニング検査法」とほぼ同じ精度であり、検査法として特に問題はありません。 安心して受けてください。
心配なことや不安なことについては担当医と相談ができます。

ただし「抗体スクリーニング検査」では、HIVに感染していないのに、たまたまHIV抗原と反応する抗体を持っていて検査結果が陽性(偽陽性)となる人が、通常1000人に数人はいます。
従って、抗体検査陽性の場合には、その陽性結果が本当にHIV感染による陽性なのか、偽陽性なのかを確認する「HIV確認検査」(WB法:ウエスタンブロット法)を行う必要があります。
「抗体スクリーニング検査」で陰性の場合、HIV感染の心配はほとんどなくなります。
ただし、感染後2ヶ月以内で検査を受けた場合は感染していても検査結果が陰性となる場合があるので、2ヶ月以上経ってからもう一度検査を受けましょう。

「NAT検査」は、血中のウイルスそのものを検出します。
技術的に高度な検査で、抗体検査に比べ費用と時間がかかるので、スクリーニング検査としては通常使われていません。「NAT検査」は感染の機会があってから6週間以上たってから受けてください。
もし迅速検査が陽性の場合は確認検査を、感染初期の可能性がある場合はNAT検査(核酸増幅検査)を速やかに受けましょう。 感染の心配のある方は検査を受けて心に平和を勝ち取りましょう。
ほとんどの保健所でもHIVの検査は可能ですが、その内容については 自分で確認いたしましょう。



2007年07月27日

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